2011年11月13日

朝起きるとノドが痛い

最近、急に空気が乾燥して、朝起きると、「喉が痛い」という方が増えています。
そういう方、呼吸は鼻ですか?口ですか?
おそらく、口呼吸なはずです。
口呼吸になってしまうと、喉の粘膜にウイルスなどが付着しやすく、冷たい空気がそのまま肺へと流れます。その結果、喉が痛くなったり、肺に負担がかかってしまったりすることがあるのです。

人が快適だと感じる湿度は50〜60%(冬は20%前後)というのをご存知でしょうか。
乾燥した環境ではウイルスやホコリが空気中に浮遊しやすく、鼻や喉の粘膜も乾きやすいのです。
しっかりと乾燥対策をしてあげましょう。

反対に、鼻呼吸をしていれば、空気が乾燥しても、鼻がフィルターとなってウイルスなどをキャッチし、冷たい空気も鼻腔で温められて肺へと流れます。

起きている間は意識的に、鼻呼吸することができますし、マスクなどで防ぐこともできますが、睡眠中は無意識の状態になるため、つい口呼吸になりがちです。
そのうえ、体温が低くなるため一時的に免疫力も低下します。そのため、朝になると「喉が痛い…」ということになりやすいのです。そうならないためにも、睡眠中もしっかり湿度調節することが必要です。


乾燥対策

加湿機を使ってお部屋の湿度を上げ乾燥を防ぎましょう・・
ただ、1日中使っていると湿度が高くなりすぎて結露の原因になるので、湿度を確認しながら使ってください。

とりあえず、マスクをして寝るか、枕元に水を置いておいて目覚める度に飲むとマシだとは思います。マスクは濡れマスクみたいな物か、使い捨てマスクを二重にして間に湿らせたティッシュを挟むと効果的です。

洗濯物を室内に干すのも湿度アップ・・
これは、ホテルに泊まった際、乾燥した空気から守る方法としてよく使われる、
「ぬれたものを干す」と同じですね。部屋干しというとあまり感じはよくありませんが、
これも乾燥から喉や肌を守る方法のひとつです。

posted by 東出孝治 at 10:23| Comment(0) | 空気環境 | 更新情報をチェックする

2011年07月01日

生活環境にあふれる原因物質

空気環境にあふれる原因物質

健康のために食べ物について気を使う方は多いと思いますが、空気が健康に与える影響に気をつけている方は少ないのではないでしょうか。私たちが1日に体内に取り入れる物質は空気が83%、飲食は15%程度です。長時間過ごす家や職場の空気環境がダニやカビ、ハウスダストや化学物質で汚れていると、いくら食べ物だけ気をつけていてもアレルギーなどにかかる心配があります。普段すごす場所の空気環境にももっと気を配りたいものです。

室外でも有害ガスを吸い込む危険性はたくさんあります。団地や学校、公園などの芝生には除草剤や殺虫剤が定期的に散布されています。また公共施設などのいたるところが有害な薬剤で消毒されています。田畑以外での農薬散布もゴルフ場に限らず街でもひどく汚染されているといえます。また工場の排煙や自動車の排気ガスなどによる大気汚染。都市部の空気汚染が深刻です。特にディーゼル車の排気ガスがアレルギー発症の引き金になっているといわれています。

大気汚染を気にして窓を開けない家庭が増えています。マンションもその傾向が強く、「換気不足」による「化学物質汚染」「掃除機の排気によるホコリやダニアレルゲンの微粒子汚染」も深刻な問題です。高気密、高断熱住宅の推進で、室内空気が汚染。ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)がアレルギー・過敏症の原因と考えられています。石油ストーブ・ファンヒーターなどの暖房器具から発生する二酸化窒素などの物質も同様に影響します。

室内空気中の「浮遊塵」は大きくて重いものから床や家具の上などに落ちていきます。砂ぼこり、花粉などは早く落下します。しかし、室内のホコリの大半を占める人間・ペットのアカやフケ、「ダニアレルゲン」などの微粒子や、繊維カスなどの軽いものは、いつまでも空気中に漂っています。都市部では外気から入るディーゼルの排気ガスに含まれる粒子状物質なども空気中に漂っている時間が長い物質です。

微粒子は軽いので日中は冷暖房や人が動くことで空気中を循環しています。夜中に空気の対流がなくなると数時間かけて床や家具の上に舞い降ります。浮遊塵が部屋に降り積もると「ハウスダスト」と呼ばれます。朝、人が動き出すと微粒子はまた舞い上がります。鼻炎の方が起きたてに猛烈にくしゃみが出るのはこのためです。「モーニングアタック」と呼ばれています。花粉症も、花粉だけではなくホコリに反応するケースが多く見られます。

またカビは吸い込むことでアレルゲンとなります。日本の木造の家は多湿の環境でカビが生えやすいものです。また、逆に最近のマンションなど、高断熱・高気密の家では却って風通しが悪くなり見えないところにカビが生えやすいと言われています。風呂場など、水回りの通風と乾燥に心がけましょう。また、洗濯物を家の中で干している家庭は室内のカビが多く、その結果喘息の子供が多いという研究もあるようです。

湿気
湿気の害は、家だけではなく人の健康にまで大きな影響を与えています。床下結露などから湿気が畳に及ぶと、カビやダニを発生させ、さまざまなアレルギー疾患の一因となります。さらに、リューマチ・関節炎・神経痛などと湿気の関わりも問題になっています。人間が快適と感じる温度とダニ・カビ・風邪のビールス等が増殖する温度は、20〜30℃でほぼ同じですが、人間が快適と感じる湿度40〜60%ではダニ・カビ・風邪のビールス等は増殖しにくいことわかっています。もはや、たかが湿気とはいえず、家族の健康のためにも湿気対策は避けて通れません。

揮発性有機化合物(VOC)
VOC(volatile organic compounds)とは、揮発性を有し、空気中で気体状となる有機化合物の総称であり、トルエン、キシレン、酢酸エチルなど多種多様な物質が含まれます。シックハウスで問題になる代表的な有害物質で、家の中のどんなところに使われているのかを見ると、
外壁材 トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの塗料材
床材 トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの塗料材ホルムアルデヒド含有の合板材、スチレン含有の断熱材
壁紙材 ホルムアルデヒド含有の可塑剤や接着剤
家具 ホルムアルデヒド含有の合板、接着剤
天井・キッチン収納庫 ホルムアルデヒド含有の合板、ボード
タンスの中 防虫剤に含まれるパラジクロロベンゼン
など、化学物質過敏症やシックハウス症候群の原因となる要素は、普段何気なく過ごしている日常にこそ潜んでいるのです。

微生物由来揮発性有機化合物(MVOC)
シックハウス問題が発生し、その原因として建築材料等から発生する揮発性有機化合物(VOC)が1990年代後半より注目され、VOCの低減化に向けた技術開発や対策が進められてきました。そして、その効果は室内空気中のホルムアルデヒド濃度の顕著な減少として現れています。しかし、人体への影響を懸念して使用量を抑えたVOCの中には、ホルムアルデヒドのように防腐・防カビ効果のある物質が含まれていたため、その低減化によって細菌やカビの増加という新たな問題が生じています。さらに、それらが生成するMVOCによってもシックハウス症候群が発症することが分かってきました。

室内に生育する細菌やカビなどの微生物、なかでもカビは一般住宅の室内空気1m3中に数個から数千個が胞子の状態で浮遊しており、喘息やアレルギーの原因となることが知られています。また、カビなどの微生物が代謝の副産物として放散するMVOCにはジェオスミンのように特有の臭い(カビくさく土のような臭い)を持つ物質が多く、気中濃度の上昇につれて強い臭いを感じるとともに皮膚や目、のどが刺激されます。皮膚や目、のどへの刺激はシックハウス症候群における典型的な症状であり、これまでの研究においても微生物汚染が発生した建物内で多く検出されるMVOCとシックハウス症候群との関係が報告されています。MVOCの低減化は、なかでもカビ対策が重要です。住居のカビには、クラドスポリウム(クロカワカビ)、ペニシリウム(青カビ)など約60種類があり、湿度の高い浴室や台所、洗濯機やエアーコンディショナー等の家電製品、結露したサッシや壁紙などで成長します。カビの成長には適当な湿度(80%以上)と温度(25〜30℃)、それに栄養(食べこぼしやアカなどの室内のチリ等)が必要なことから、逆にこれら条件を回避することがカビ対策につながります。

NOx SOx
大気中の空気汚染も見過ごせません。代表的なものでNOx、SOxといわれる化学物質の発生が問題になっています。 窒素酸化物(NOx)というのは、一酸化窒素や二酸化窒素などのことで、石油などが高い温度で燃えたときに空気中の窒素からできます。空気中のNOx(窒素酸化物)の半分は自動車から出ているといわれていて、のどや気管支をいためる原因となります。なかでもディーゼル排ガス中には粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)が含まれており、その低減が課題となっています。 硫黄酸化物(SOx)というのは、重油や石炭が燃えるときにできる二酸化硫黄や三酸化硫黄などのことで、火力発電所、産業用ボイラ、セメント工業等が主な発生源となります。せきや気管支炎、喘息などを起こし、植物を枯らす原因にもなるともいわれています。また、この窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)が雨にとけこむと、酸性雨になります。

空気環境の改善

化学物質は空気より重いので床に近いほうから溜まっていきます。ダニのフンや死骸、ハウスダストも床から巻き上げられ、また床に落ちて行きます。同じ家で暮らしていても、小さなお子さんは大人よりもずっとたくさんの汚れた空気を吸ってしまっています。また1日の1/3近くの時間を過ごす睡眠中も同様のことが言えます。

人の体にはもともと、有害な物質を解毒し、排泄できる仕組みがあります。解毒の中枢は何といっても肝臓です。口から摂取された食べ物は、内臓を経て肝臓で解毒され、その後、全身の血管へ運ばれます。
一方、空気は鼻毛や粘膜である程度は浄化されますが、肺を通ってすぐに全身の血管へ運ばれてしまいます。すでにアレルギーや鼻炎などで睡眠中も口呼吸になってしまっている方は、有害物質やアレルゲンはほとんどそのまま肺に吸い込んでしまいます。つまり、空気中に含まれる有害化学物質は解毒されないまま、全身を巡ってしまうのです。多くの化学物質は、水に溶けにくく、脂に溶けやすい性質があるので、容易には排泄されず、徐々に脂肪組織に蓄積されていきます。運動や入浴などで代謝がよくなると、再び分離し、血液によって肝臓に運ばれ解毒され、最後に汗や尿や便に混じって排泄されるのですが、運動不足やストレスによる代謝不良の多い現代人は解毒・排泄できずに化学物質を蓄積しつづけ、自分の許容量を超えてしまい、ある日突然、発症する人が増えているのです。

室内空気の改善はどんなことに注意すればいいのでしょうか。最も注意したいのがふとんの上げ下ろしで、部屋の浮遊塵が普段の1000倍にもなることです。また、布製ソファに座るときや、ベッドに入ったときなども微粒子が大量に浮遊します。掃除機の排気も部屋の空気を汚す機種が多いので注意しなくてはなりません。

従って、寝具や布製ソファなどに潜り込んだホコリやダニアレルゲンを取り除かないと浮遊塵は減りません。空気清浄機でホコリを取るより、高性能の掃除機で潜り込んだホコリやダニアレルゲンを取り除くことが先決です。室内空気中の「化学物質」は「換気」をすることで減らせます。しかし、冷暖房や天候、就寝時など換気ができないと、揮発性有機化合物(VOC)の濃度はどんどん上がっていきます。例えば、新築住宅に入居した直後に、ぜんそくや花粉症を発症した方には、ホコリや花粉などアレルゲンを取り除くのはもちろん有効なことですが、室内の化学物質を除去することを考えるほうが、より効果が発揮されます。

<空気清浄機>
空気清浄機室内の空気をきれいにするということで空気清浄機がさかんに売られていますが、いわゆるシックハウスのような、家屋や家具から次々と発生するにおいや有害ガスには空気清浄機は除去することは出来ません。タバコの煙やほこりは取ってもほとんどの空気清浄機はイオンを発生させてほこりなどを吸着除去する電子集塵装置が使われています。そして多くのものはマイナスイオンを発生すると言われていますが、装置から発生するマイナスイオンや電磁波は身体に有害なものとされています。森林や滝などの自然界にあるマイナスイオンと人工的に電気でつくられたマイナスイオンとは身体に与える影響が違います。さらに除菌効果などを売り物にしている空気清浄機もありますが、それによってつくられた無菌室のような部屋はかえって人間の免疫力を低下させてしまうでしょう。
posted by 東出孝治 at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 空気環境 | 更新情報をチェックする
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